税務・会計-法人
今回は勤務時代に実際にあった、個人的に非常に思い出深い出来事についてお話ししたいと思います。 話自体はとてもとてもシンプルですが、僕個人の、税理士として望む方向性に大きな自信を与えてくれた一件でした。 『どうせまたすぐにいなくなるんでしょ?…
本日7月14日より、新型コロナウイルス感染症に係る家賃支援給付金の申請受付が開始となりました。 こちらは、当該感染症による緊急事態宣言等により売上の減少に直面する事業者の事業継続を下支えするため、家賃等の負担を軽減するためのものになります。 要…
www.hosokawakaikei-blog.com 上記記事の続報です。 事の顛末から申し上げると、お断りいたしました。 理由としては、過年度の申告漏れだけではなく、かなり悪質で強度の高い脱税指示があったためです。 『それをするのであれば、他の事務所様でお願いいたし…
設立後10年超経過している法人様からのご依頼。 『1度も申告したことねえ。どうしよ?』 ・・・ ・・・ どうしましょうかね・・・。 まずは勤務時代の事務所や知り合いの税理士に相談してみるも、 『受けないほうがいいよ』 で一致。 そりゃそうですよ。 僕…
今回は、個人事業主を卒業し、法人成り(新たに法人として事業を行う)する際のメリット・デメリットや、手続きの大まかな流れについてお話ししていきたいと思います。 法人成りの主なメリットは、節税と信頼 所得税は累進課税、法人税は定率課税 消費税が最…
税金が発生した場合、一昔前ですと納付書で納付するのが当たり前だったのですが、最近ではオフィスやお家にいながらワンクリックで納付を済ませることもできるようになっています。 そうすれば納税者はわざわざ銀行に行かなくて済みますし、会計事務所は納付…
毎年ハロウィンが終わり店頭にクリスマスグッズが並ぶ頃合いにもなると、どこからともなく聴こえてくる『ネンマツチョウセイ』という言葉。 言われた通りに紙を書き提出すると、どういう事情かは知らないがちょっとしたお金がいただけてしまう。 しかし何を…
不動産などの資産を他人へ無償であげた(ここでは無償譲渡と呼びます)場合、その課税関係は非常に複雑で、思わぬ納税義務が発生することも。 ご自身が個人か法人か、譲渡先が個人か法人かによって扱いも大きく異なります。まとめてみました。 <前提> 土地…
今回は新たに会社を起こされた場合、もしくは個人で事業を始められた場合で、営業を開始する前に支出した費用がある場合の当該費用の取り扱いについてのお話です。 法人の場合には創立費と開業費、個人の場合には開業費があります。 創立費と開業費の違い 創…
会社事業は原則として利潤の獲得を目的としていますので、毎期安定してもうけが出てくれれば言うことなく理想的なのですが、景気や市場環境、事故、災害、その他企業努力だけではどうにもならない要素からも多分に影響を受けるため、残念ながらそうはいかな…
不動産取得税は地方税ですので、納税先は国ではなく都道府県です。 お家を購入されたり会社の事務所を新しくされたりすると、自治体から勝手に(笑)納税通知書が送られてきます。 『不動産取得税』という名前から大枠はある程度イメージがわくはずですが、…
2006年(平成18)年5月に会社法が大きく改正され、有限会社の廃止や資本金1円からでも株式会社の設立が可能になるなど、会社の体系やあり方について大きな見直しがされました。 『合同会社』もその新会社法の制定にあわせて誕生した新しい会社の形です。 ア…
今回はお寺や神社などの宗教法人に関する税制についてのお話しになります。 宗教法人はその公益性等により一般の法人と比べ税制上大きく優遇されています。 今回はそのうち主に法人税および消費税に的をしぼってご説明していきたいと思います。 収益事業を行…
会社にお金がないときの主な要因として、一般的には以下のケースなどが考えられます。 1.赤字経営 2.債権の回収が滞っている 3.在庫が過剰となっている 4.投資の失敗 5.借り入れ依存体質 それぞれの場合の対策も含めて見ていきましょう。 1.赤字経営の場合 …
事業用のお金と家計のお金とをはっきりと分けられていないケースは、個人で事業をされている方や家族経営の中小企業に比較的多く見られます。 開業当初は当然事業主の多くは財布を分ける必要性を理解していませんし、なによりそのほうがずっと楽ですのでその…
そもそもシリーズ第2回は固定資産の減価償却についてお話ししようと思います。 経営者にとっては『購入時に一括経費にならない厄介者』扱いされがちな減価償却資産ですが、いったいなぜこのような計算が必要なのか。どのように計算をしているのか。ゆっくり…
会計?税務?よくわかんないやという方にお届けします、そもそもシリーズ。 第1回目は、益金と損金をテーマにやっていこうと思います。 売上-経費=利益じゃないの?という方もいらっしゃるかと思いますので、ひとつずつ見ていきましょう。 所得ってなに?…
ここ数年、若干ユニークな形でニュースや新聞を賑わすことの多い株式会社 大塚家具。 一連の騒動をお茶の間はもはや半ばあきれ顔で眺めていますが、同社は2015年の社長交代以後深刻な経営不振に陥っています。 先日2020年4月期第2四半期の決算短信が同社より…
「黒字倒産」という言葉があります。 一般に倒産するような会社は赤字続きのようなイメージがあるかもしれませんが、黒字でも会社はつぶれます。 利益が出ているのに倒産…? イメージがわかない方もいるかもしれませんが、単純に、借りたお金を返すお金がな…
前回は個人が寄付を行った場合の税金や確定申告について見ていきましたので、今回は法人のケースです。 法人の場合、原則は控除等でなく発生時に経費として損金算入を行っていくのですが、個人の場合と比べ金額に多くの制限が設けられています。 利益を移転…
企業体力に余裕のない中小零細の場合、大口の得意先たった一件の倒産が致命傷になりかねません。 売上代金が回収できないだけでなく、その案件に投下したコスト(仕入や人件費など)は社外へ流出したまま戻ってきません。 その金額的ダメージが会社規模に比…
事業を営まれている方や経理を担当されている方などはなんとなくにでも聞いたことはあるかと思いますが、よくわかんないよという方も中にはけっこういらっしゃるのではないでしょうか。 それぞれ正式名称は次の通りとなります。 中退共=中小企業退職金共済…
10万円以上の固定資産を購入した場合、原則としてその資産は資産計上し、減価償却によって耐用年数にわたり費用化しなければなりません。 ちょっといいパソコンやちょっといいスマホを買うとあっという間に10万円を超えてしまいますが、できることならこのあ…
きちんと月次決算ができている会社ですと、事業年度開始から9~10か月ほど経過するとうっすらと当期の最終着地点(利益額)が見えてきます。 そこで当初予定していた数字よりも黒字幅が大きかった場合、さて節税どうしましょうという話になるのですが、検討…
ROEとROA。 株式投資を行う方にとってはとてもとてもメジャーな指標ではありますが、中小企業の経営分析指標として日常的に用いている会社、会計事務所はそれなりに限られてくるのではないでしょうか。 どちらも経営上非常に有用な指標となります。 一度理解…
意外と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、税法では原則、接待交際費は損金算入できないこととなっています。 しかし例外として、中小企業などが支出した交際費につき損金算入を認める「交際費課税の特例措置」という制度が設けられています。 ここ…
上期源泉所得税の納付も終わり、早くも2019年も折り返し地点を過ぎました。 さて、配偶者様がパート等なされている場合、所得が扶養内に収まるよう年末に仕事量を調整されたりするご家庭も多くあるかと思いますが、ただでさえ多忙な時期にバタバタせずに済む…
企業で働く従業員のみなさまのお給料は程度の大小あれど毎月少しずつ金額が異なることが多いはずです。残業代やその他諸手当の変動があるからです。 しかし役員に対する報酬や賞与はそうはいきません。会社の利益を比較的容易に調整することが可能となるため…
僕がこの業界にきて最初の会計事務所では、記帳代行がメイン業務となっていました(95%以上の顧問先が記帳代行スタイルでした)。 なのでそのスタイルそのやり方がこの業界の「普通」で、それ以外(つまり自計化)をあまり知りませんでした。こんなもんなん…
各中小企業で経理をご担当されている方や会計事務所勤務の方などは絶賛お取込み中かと思いますが、1~6月の上半期源泉所得税の納期の特例の納期限が7月10日に迫っております。 通常ですと毎月従業者等から預かった源泉所得税は翌月10日までに納付しなければ…