環境が変わったこともあってか、なぜか最近よく聞かれます。
その際は「義を見てせざるは勇無きなり」ですと答えるようにしています。
「何が正しいことがあるかを知りながらそれを行わないのは勇気のないこと(臆病者)だ」
この言葉を胸に日々生活している…というわけではまったくないのですが、なんとなく自分の性格を一番端的に表している言葉はこれな気がして使わせていただいてます。
「以徳報怨」という言葉があります。
意味としては「徳を以てか怨に報ゆ(=うらみを抱くようなひどい相手に対してもあえて慈愛の心をもち恩恵を施す)」となります。
元は老子の言葉なのですが、日本では戦後直後の中国国民党・蒋介石の言葉としても知られています。
戦後中国大陸に取り残された多くの日本の残兵たちに対し、あえて報復を放棄し、整然と帰国を許可しました。
優しさだけでなく非常に高いレベルでの誇りを感じとても好きな言葉ですが、自分にとっては重く遠い言葉なのでなかなか公言できずにいるのが実情です。
最後に、これは欧米の方がよく使う表現なのですが「Let's see how it goes.(どうなるか見てみよう)」も好きな言葉です。
本来のニュアンスとしてはただ単にフランクに「わかんないよ、知らないよ」みたいなことらしいのですが、サッカー元日本代表監督イビツァ・オシム氏がこの言葉を多用するのを見て僕は勝手に「人事を尽くして天命を待つ」的な意味を持つものだと思っていた(笑)ので、今でも自分の中では都合よくこちらで解釈しています。
人生には自身の意志や力では到底コントロールし得ない要素というのがたくさんあります。人の心なんてその最たるものですよね。
結果に心を依存させず、やるべきことだけきちんとやって、後は待つ。それも、穏やかな心で。
とても大事なことだと考えています。
『やることはやったよ。さて、どうなるか見てみよう。』