細川会計事務所の中の人のブログ

令和元年11月、千葉市内で独立開業した30代ひとり税理士のブログです。

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これから開業する方へ伝えておきたい3つの『これはやらないほうがいい』

独立後間もない私ではありますが、そんな私なりに『これはやってよかった』もしくは『これはやらなくてよかった』『やらなければよかった』がすでにいくつか出てきています。

 

今回はその中から、後者の『これはやらなくてよかった』『やらなければよかった』を3つに絞ってお話ししたいと思います。

 

今後開業を控えている方の参考に少しでもなれば幸いです。

  

 

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友人・知人からの紹介に頼りすぎる

独立開業当初、既存客がおらず暗中模索の中、友人・知人からの仕事を受けたり、その方たちからの紹介にはつい期待をしてしまうところではありますが、あまりそこに頼りすぎるのはよくないように思います。

 

まずは、単価が上がらない。

お友達価格もよいのですが、この仕事は単価を上げないとどんどんとジリ貧になっていきます。質より量で稼がざるを得なくなり、疲弊します。1社あたりに注げる時間や手数や気持ちがみるみる小さくなっていき、質の追求を放棄せざるを得なくなります。その結果、頑張れば頑張るほど関与先の満足度が下降していくという負のスパイラルに捕まり、一度その状況に陥ると、立て直すには相当な時間と根気を要します。それこそ、新規獲得の営業なんかよりもずっとずっと…。開業間もない自分を信頼し依頼をしてくれた関与先を大事に思えばこそ、単価は下げるべきではありません。

 

次に、断れない(断りにくい)。

リスキーな仕事、元が取れない仕事、楽しくない仕事でも引き受けざるを得ないような状況に陥りがちになります。『自分はそんなことない。きちんと断れるよ』と口で言うのは簡単ですし、実際に断ることもできるかもしれませんが、少なくとも紹介をしてくれた側は、開業当初苦労をしているであろう自分のことを想って紹介をしてくれています。その方たちのことを思うとあまり無下にもできないものです。少なくとも私はそうでした。

 

仮に関与したとして、関与後の一定の不自由さもあるでしょう。

ご存知かと思いますが、この職業は対面するお客にNO(これはやってはいけません)と言わなければならない場面が多い仕事です。相手がビジネスとして、プロとして接してくれているのであれば問題はないのですが、実際はそのような方たちばかりではありません。『紹介だから』を理由に甘えてくる方も多くいらっしゃいます(甘えたくなる気持ちはわかりますよね)。そのような方たちを傷つけずに、気分を害さずに物事を伝え切るには、少々気を使うものです。

 

バイトや副業をする

お金や生活の心配から、開業後しばらくはバイトをしながら…という考えは、気持ちはとてもとてもよくわかるのですが、個人的にはやめておいたほうがよいと感じています。なぜなら、お客さんいなくても(むしろいないからこそ)やることってたくさんありますよ…?

新規の関与先を獲得するには、まず何より『ここに税理士事務所ありますよ~!』ということを知ってもらわないことには始まりません。さらに『こちらの税理士(会計事務所)はこういう人物で、こういうことができます。こういうことを大事にしており、そのためこういった試みをしています。』といったことを伝達することで、初めて検討のテーブルに乗ることができます。そのテーブルに乗るまでにやらなければならないことは、おそらく開業前に想定されているよりもずっと多く、それこそ山のようにたくさんあります。

各々のご家庭の事情等々があるため一概には言えませんが、もしも環境が許すのであれば、バイトや副業などで不安や心配をごまかすのでなく、その時間をめいっぱい営業や広報活動に費やすほうが、将来的にはいい結果が待っているような気がしています。

 

手段や相手を選ばず成功と拡大を急ぐ

単価を下げる。

税理士紹介会社を利用する。

来るものを拒まず受ける。

友人・知人からのツテに頼る。

実際に独立してみると、手段を選ばずお客を選ばずただただ関与先の拡大を図りたいのであれば、いくらでもやりようはあるように感じています。

 

しかし士業は(良くも悪くも)モノを右から左にさばくような仕事ではないため、関与先の質や関係性と、自身の事業の質や将来性とは決して無関係ではありません。開業後、脱税めいたものを要求してくる方、報酬を支払わない方、他人の仕事に敬意を払わない方…様々な方と遭遇する機会があると思いますが、目先の利益にとらわれ過ぎていると確実に後悔すると思います。人間的な部分も含め、何事もなければ今後数十年の付き合いにもなりえるということは常に意識をしておきましょう。

 

また、スタート直後はそれほど気にする必要はないかもしれませんが、月次関与の法人で、特に自計化をしなければならない場合、導入作業に存外手間も時間も必要となるため、身一つの場合にはキャパシティの問題も出てくるでしょう。

 

各々ビジネス観や経営戦略はあるかと思いますが、自身や従業員を守るためにも、個人的には手段や相手は可能な限り選択したほうがよいと考えています。

  

最後に

独立するというのは、ただっ広い野っ原に身一つで放られるようなものです。どこへ行き何をしても構いません。だからこそ、何をやるか、どうやるか、誰とやるか、どこへ向かうか、の部分の選択は非常に重要になってきます。

 

やりたいこと、やらなければならないことはたくさんあるはずなので、やりたくないこと、やらなくていいこと、やってはいけないことに時間やリソースを割く余裕など本来であればないはずです。

ないはずなのですが、何しろ多くの方にとっては初めての航海。当然やらかしてしまいます。その過程はまさにトライ&エラーの繰り返しで、成功するためにはひたすらリトライリトライリトライで、トライの精度を上げていくほかないように思います。

と大げさに語ってみましたが、大事なのは『人として』の部分と『楽しむこと』。そこさえ死守できれば、意外とどうにかなってしまうものです。大丈夫です。

 

 

 

***編集後記***

確定申告、期限延長してくれてよかった~とつい思ってしまいそうになる案件がひとつふたつあるのですが、この情勢をみていると素直に喜べません。

経済も心配ですが、まずは何より自身と家族の命と健康を守ること。

大変な日が続きますがみなさんも気をつけて下さい。頑張りましょう。