アウトレットが大好きです。
都内まで出ないと購入できないようなおしゃれな服がとても安価で手に入りますし、なにより宝探しのような楽しさがありますよね。
千葉駅ペリエの大改装で多少改善したものの、千葉にいるとメンズ服はなかなか選択肢がありません。
私が一番よく行くのは幕張で、次に木更津です。
酒々井や佐野、御殿場あたりにも一度だけ行ったことがありますが、とても広く、幕張や木更津にはないお店がたくさんあってよかったです。
上2つは三井アウトレット系、酒々井などはプレミアムアウトレット系に属しますが、それぞれいったい何が違うのでしょうか。
それぞれの特徴から、両運営会社の経営方針が透けて見えてきます。
↑三井アウトレットパーク幕張
運営会社について
三井アウトレット
三井不動産グループの『三井不動産商業マネジメント株式会社』が運営する純国産アウトレットとなっています。開発事業者は『三井不動産』。この2社の体制はららぽーとと同様です。
前身は『朝日土地興業株式会社』。船橋のららぽーとの前に同地にあった『船橋ヘルスセンター』を運営していました。
1995年の『鶴見はなぽーとブロッサム』開業以降、2019年8月時点で国内13か所(※)、国外3か所にアウトレットモールを展開しています。
2025年には台湾にもう1店舗開業が決まっています。
※ 札幌北広島、北陸小矢部、仙台港、ジャズドリーム長島、入間、幕張、木更津、多摩南大沢、横浜ベイサイド(一時閉館中)、滋賀竜王、大阪鶴見、マリンピア神戸、倉敷
プレミアムアウトレット
三菱地所の連結子会社である『三菱地所・サイモン株式会社』が運営会社となっています。
1999年の創業当初、同社は『チェルシージャパン』という名前でした。
アメリカの最大手アウトモールデベロッパーである『チェルシー・プロパティ・グループ』が筆頭株主(40%保有)であり、残りを『三菱地所』及び『双日』の国内企業で分ける形(30%、30%)で設立された3社合弁会社です。
しかしその後、2009年に三菱地所が双日の保有する株をすべて買い取り筆頭株主となり、さらにその4年後、商号を現商号『三菱地所・サイモン』へと変更しています。
店舗数は国内9か所(※)。
チェルシー・プロパティ・グループから名前をかえた『サイモン・プロパティ・グループ』は、アメリカ国内70か所(!)をはじめとする世界各地にアウトレットモールを所有・運営しています。
※御殿場、りんくう、佐野、鳥栖、土岐、神戸三田、仙台泉、あみ、酒々井
立地について
両者の大きな違いのひとつとして、店舗の立地が挙げられます。
三井アウトレット
木更津こそ車必須の郊外立地となっていますが、基本的には幕張を含む多くの店舗がいわゆるエキチカにあり、公共機関で足を運びやすい非常に好アクセスな環境にあります。
いわゆる典型的な日本型のショッピングモールに準じた出店戦略を展開していると言ってよいでしょう。
プレミアムアウトレット
一方のプレミアムアウトレットは、店舗戦略としていわゆるロードサイド店舗を主体としています。
基本的には都市部よりおおよそ車で1-2時間程度。高速道路や幹線道路沿いに面していることがほとんどで、来場者の9割以上が自家用車での来店となっています(Wikipediaより)。
これは都市部での正規店との価格競合を避けると同時に、地代や人件費などを抑えるといった効果も見込まれてのものです。
店舗・ブランドについて
三井アウトレット
上記した通り、公共機関から徒歩圏での展開がほとんどであるため、プレミアムアウトレットと比べると敷地面積は控えめです。
個人的にはお気に入りの幕張ですが、そう広くない敷地に効率よく店舗を詰め込んだなあという印象があります。増床前の部分は特に。
かつてはどちらかというと手の付けやすい価格帯のカジュアルなお店が多かった印象ですが、最近は木更津のようにグッチやエトロなどのハイランクなブランドも散見されるようになりました。幕張にもエストネーションができましたね。
また、ライブなどのイベントも頻繁に開催されていて、来場者を楽しませる工夫もよくなされている印象です。
プレミアムアウトレット
こちらはどちらかというと都市部から少し離れたところに敷地をかまえ、広大な店舗面積とさらに広大な駐車場が敷設されている傾向にあります。したがって平均店舗数でいえばプレミアムアウトレットのほうが多くなっています。
施設内のエクステリアはとてもおしゃれで、例えば神戸三田プレミアムアウトレットはアメリカの高級住宅街をモチーフにしており、デートスポットなどとしても人気です。
運営会社が外資であったことも関係してか、高価格帯の海外ブランドが数多く出店しています。酒々井でいうとロイヤルコペンハーゲンやBOSEなど、ファッション以外の本物志向なお店もたくさん見ることができます。
↑酒々井プレミアムアウトレット
まとめ
それぞれの特徴から両運営会社の経営方針が透けて見えて面白いですね。
私がアウトレットパーク幕張をよく利用するのは海浜幕張駅徒歩1分の好アクセスであることと、敷地が広すぎないため効率よく買い物ができるからなのですが、家族やカップルで丸1日たっぷり買い物を満喫したいようなときは、酒々井のように広くおしゃれなところのほうが楽しめるかもしれません。どこかテーマパークみたいですよね。
あとこれは100%個人的な意見なのですが、アウトレット専用の商品にはあまり魅力を感じません。デザインも縫製も甘いことが多く、『掘り出し物』とは程遠いことが多いからです。
売る側からすればアウトレット専用品で利益率を上げたいのでしょうが、買う側からすれば残念ながら安かろう悪かろうでしかありません…。
しかしそれでも、私は断然アウトレット派です。
少し暑さが落ち着いたら久しぶりに木更津にでも行ってみたいと思います。
***編集後記***
甲子園優勝は履正社でした。
先ほど録画観戦しましたが、両チーム攻守ともにすばらしく気持ちのこもった好ゲームでした。
すべての高校球児の皆様、本当におつかれさまでした。