細川会計事務所の中の人のブログ

令和元年11月、千葉市内で独立開業した30代ひとり税理士のブログです。

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個人事業主の確定申告。会計事務所選びの基礎の基礎!

本年もまもなく所得税の確定申告期間がやってまいります。

 

今年はカレンダーの関係から2月17日(月)から3月16日(月)までとなっており、1日後ろにスライドした形となっています。

 

新たに個人で事業を始められた方や、これまで自分で申告を行っていたものの対応できなくなった等で『税理士にお願いしてみよう!』と思い立ったはよいものの、どこに頼んだらいいのかわからない、そもそも会計事務所ってなにしてくれるの?といったお悩みをお持ちの方は存外多いかと思います。

 

今回はそういった方宛ての記事になります。

 

 

契約体系について

まず、会計事務所との契約の体系として『年次契約』『月次契約』とがあります。

『年次契約』は基本的には年に一度のお付き合いとなります。

毎年確定申告期直前に資料を一式ドサッと預かり、こちらで所得計算、税額計算を行います。良くも悪くもそれだけになります。会計事務所によってはキャパシティの問題から『年次』を受け付けていない事務所もあります。

一方の『月次契約』ですが、こちらは基本的には毎月一度ご訪問させていただくものになります。リアルタイムで月次の利益や資金繰り等の把握が可能となります。

ただしコストや距離その他の事情から、毎月ではなく2月もしくは3月に一度の関与といったプランを用意されている事務所も多いかと思います。

また『月次』の場合、記帳代行なのか自計化なのか、といった問題も出てきますが、その点についてはまた機を改めます。

 

『年次』のメリット・デメリットについて

メリットはなんといってもコストを抑えることができる。

これにつきるかと思います。

 

デメリットとしては、下記する『月次』のメリットを丸々受けられないこと。

また、事業規模によっては工数の問題で会計事務所側が『年次』では対応しかねる場合もあるでしょう。

 

『月次』のメリット・デメリットについて

メリットは、

随時リアルタイムで経営状況や資金繰り等を把握できること。

(事務所によっては)経営サポートを手厚く受けられること。

(事務所によっては)節税対策を効果的に打つことができるようになること。

会計事務所や税理士との信頼関係が構築しやすいこと。

 

一方のデメリットですが、やはりコストがかかります。

毎月の顧問料プラス確定申告報酬が必要となってきます。

 

各会計事務所の特色について

スタイルの違い

そもそも会計事務所って何してくれるの?といった話でもありますが、

おそらくこれまで会計事務所体験のない方が想定されがちなのが、『記帳代行→所得計算→税額計算→納付書作成』までを行う、いわゆるオールドタイプの会計事務所スタイル。

『年次』の場合にはどうしたってこのようなスタイルで関与せざるを得なくなりますので、事務所ごとの色というのは比較的出にくくなるというのが正直なところでしょう。

対する『月次』ですが、こちらになると各事務所によって対応やサービスの内容はバラバラ、多種多様となります。

『月次』でも上記したオールドタイプで対応する会計事務所はいまだに多いようですが、一方で、所得計算や税額計算を基礎として、その上に手厚い経営・業務サポート等のサービスを上乗せし企業運営をご支援させていただくといったところまでやっている会計事務所も近年少しずつ増えてきています。ただし、こちらは一般的には報酬は高めに設定されているところが多いでしょう。

 

規模の違い

それ以外には、『規模』による違いもあろうかと思います。

例えば大規模の会計事務所になると、グループ内にお抱えの司法書士や社労士がおり、諸手続きを社内でオールインワンで完結してくれるようなところもあります。その点とても便利ですが、一方でそういった大きな会計事務所の場合、税理士資格を持たないスタッフが『担当』として派遣される場合がほとんどでしょう。

小規模の会計事務所ですと所長税理士が直接対応してくれる場面も多いのではないかと思います。必ずとは言いませんが、多くの場合、有資格者と無資格者の知識やノウハウの差は圧倒的です。

 

報酬(料金)について

事務所によって基準は異なりますが、例えば当事務所の場合『事業規模』『必要工数』『サービスの深度』等により複合的に決定されます。

この場合、同一の者が事務所比較をする場合には『事業規模』は固定されるため、基本的に顧問料の差は『サービスの質と量』と考えてよいでしょう。

会計事務所の収益構造や事業モデルからすると、顧問料単価が著しく低い場合、どうしたって薄利多売でやらなければ成り立ちませんから、1件あたりにさける時間が大幅に少なくなります(手数にも時間にも限りがあるため)。また、税理士本人が対応してくれる場面も当然ながら減ります。

すると事務所側は多売で疲弊し、事業者側は『何もしてくれない』状況に不満を抱え、互いにとってバッドエンドになってしまいます。『税理士が何もしてくれない』は会計事務所変更の理由のぶっちぎりの1位です。

1本の同じ缶コーヒーが120円と100円で横並びになっていたらもちろん100円の方を選んだほうがお得ですが、会計事務所選びで、特に『月次』を希望される場合には、目の前に並んでいる缶コーヒーは金額に応じて『原産地も味も質も量もまったく違う』ということは念頭に入れておかなければなりません。これは法人、個人を問いません。

 

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最後に

まずはご自身の中での優先順位を設定する必要があるでしょう。

コストなのかサービスなのか。サービスの中でも税金だけを計算してくれればよいのか、それとももっと手厚いサポートを求めるのか。場所や性別、年齢等を考慮に入れる場合もあるでしょう。

まずは優先順位をハッキリとさせた上で、その条件に合致した中から『この事務所に任せたい!』と強く思えるような会計事務所を選択しましょう。おそらくですが、良くも悪くも、想定されているよりも会計事務所選びは事業者の人生に影響を与えます(特に『月次契約』の場合)。コスト最優先で会計事務所を選択するリスクはこの辺りにあります。

そして最後になりますが、ここだけの話、上になにやらズラズラ~っと長文書きましたが、結局一番重要なのは『相性』や『フィーリング』といったような、ひどく人間的な部分だったりするのです(笑)

好きになれそうな人にお願いする、というのもひとつ手かもしれませんね(笑)

 

 

 

***編集後記***

fondeskの導入を検討しています。

スケジュールがパンパンの中、営業電話や急ぎでない電話にあまりに時間を取られすぎています…。

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