今回は、
いつやるか?今でしょ!
という話をしたいと思います。
かくいう私も、実は税理士試験を合格したのはもう4-5年前になります。
合格後すぐに独立しなかったのは『経験不足』を理由としていましたが、確かに合格した時点の私にはいろいろなものが不足していました。
実務経験のみならず、会計・税務に関するスキルやノウハウ、社会人としてのスキル、自信などなど。
その事実は今思い返しても否定できるものではありませんが、しかしそれにしたって、もう数年早く独立しておけばよかった、と今では思っています。
理由はズバリ以下のとおり。
① 独立後の成長速度は勤務時の比ではない
② 高齢化が進むこの業界では『若い』というだけでひとつの付加価値になる
③ そもそも、待ったからこそ得られたものがあまりない(多くは独立後でも得られる。それも倍々速で)
もしもタイムマシンがあるなら、2年ほど前に戻って独立開業していたでしょう。
この想いは大げさに言えばある種の後悔に近いかもしれません。
そもそもの話として、
『すべて完璧!今やれば絶対に成功する!!自信モリモリ100%だぜ!!!』
なんてタイミングは(稀な例外こそあれど)今後どれだけ待ってもまずもってやってきません。
いつやっても不安です。
いつやっても知識やスキルが『満タン』になんてなりません。
いつやってもお金ありません。
次から次へと襲いかかってくる不安の正体は、多くの場合、『不足』ではなく『未知』に起因するものです。
知らない、やったことない、どうしたらいいかわからない。
それらの不安に、後付けでつけられた理由こそが『~不足』なのだと思います(例えばご病気やご家族の問題等ご事情がある場合を除きます)。
であるならば、その不安は5年待っても10年待っても消えることはないでしょう。
それどころか、むしろ時の経過により失うものも中にはあるはずです。
気力や体力だってそうです。
若いがゆえのバイタリティは、特にこの業界では大きな武器になり得ます。
しかしそれが5年後10年後の自分にも変わらず備わっているだなんて保証、どこにもありませんよね。
それともうひとつ、我々税理士が日々対峙する会社の経営者の多くというのは、その『未知』からの不安を乗り越えてられてきた方たちです。
であるならば、我々も一度それを経験しておいて損はないのではないでしょうか。
人生には身を以て経験した人でないとわからないことがあります。
言葉の重みが変わってきます。
世に星の数ほどある会社の社長たちは、皆これを乗り越え今を生きている、と思うと、少し勇気が湧いてきませんか?
そして私の場合、一番その勇気をくれたのは、いまだに千葉の片田舎で零細企業を営むひどく無口で不器用な父だったりするのです。
この歳になり、この経験をしたからこそ、わかったことです。
とても本人には言えませんが…。
***編集後記***
珍しく忙しかった年始の疲れを少し引きずっている感じがします。
繁忙期前に一度ゆっくりスーパー銭湯でも行こうと目論んでます^^
今週末はセンター試験ですね。
降雪の可能性もあるとのことで天候が心配です。
どうか後悔のないよう、頑張って。