実は私、辛いものが食べられません。
キムチの類は普通に食べられるのですが、カレーや麻婆豆腐などのスパイス系がまったく無理です。
どのぐらい無理かというと、カレーの画像を見ただけで頭皮中の毛穴という毛穴がすべて全開になります(笑)
友だちとカレー屋さんへ行っても私だけハヤシライス。
小さい頃はカレーが大好物だったはずなのですが、いつからかほしの〇〇さまカレーしか食べられなくなりました(笑)
ということで、今回は辛味について調べてみました。
できることなら私も辛いものを食べられるようになりたい!と思いいろいろ検索してみたのですが…。
辛味の正体
そもそも味覚とは
味覚とは、動物の持つ五感のうちひとつです。五感とは視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚のこと。
さらに味覚には基本五味というものがあり、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5つになります。
辛味がありませんね。
そう、生理学的には辛味というのはそもそも味覚ではないそうなのです(広義の味覚ではあるとのこと)。
では辛味とは
辛味 …カプサイシン、ピペリンなどが、高温を痛みとして感じる受容体TRPV1を刺激することにより灼熱感を感じる辛味を感じさせる。わさびなどに含まれるアリルイソチオシアネートは冷刺激受容体TRPA1を刺激してツンとした辛味を与える。(Wikipediaより)
そう、辛味の正体というのは実は痛覚なのだそうです。
上記した(狭義の)味覚というのは、主に人の舌にあるとある受容体(味を感じるセンサーのようなもの)で感知されるものを言うそうです。ちなみにその受容体のことを味蕾(みらい)といいます。
しかし辛味というのは味蕾とはまた別の受容体、TRPV1(トリップ ブイワン)及びTRPA1(トリップ エーワン)で感知されるものなのだそうです。
それぞれTRPV1はカプサイシンなど、TRPA1はワサビなどの刺激を辛味として感知します。このうちTRPV1は高温を痛みとして感じる受容体(温度受容体といいます)で、刺激を受けると灼熱感を感じ、その灼熱感を辛味と感じます。
私はワサビは平気なので、こちらの受容体が過度に敏感なタイプなのでしょう…。
辛い食べ物が好きな人はなぜ辛い食べ物が好きなのか
辛味と健康
唐辛子は主に調味料として世界各地で好んで使用されています。
特に東南アジアや南アジアの料理にとって唐辛子は不可欠なものとなっていますが、唐辛子の辛み成分カプサイシンには食欲を増進し、発汗を促し、新陳代謝を促進させる効果があることから、暑さ負けなどに効果があるそうです。
一方香辛料を日常的に摂取する習慣のある国や地方では胃がんの発生率が高く、その関連性が指摘されているとのことです。
なぜ辛いを旨いと感じるか
どうやらアドレナリンやエンドルフィン、ドーパミンなどの脳内物質が影響しているようです。
このうちエンドルフィンは痛覚として感知された辛味を抑えるために分泌されます。エンドルフィンには鎮痛作用のほか多幸感をもたらす働きもあるそうで、性行為の際などにも分泌されるとのことです。
また、辛いものを食べると気分が高揚するのは(私はわかりませんが(笑))報酬と快感の神経伝達物質ドーパミン由来だそうで、この感覚はいわゆる『ランナーズハイ』と似たようなものだということです…。
まとめ
走るのが大好きな私にとって、辛いものを食べるとランナーズハイになると言われても『ん…?』となってしまいますが、人体のメカニズム的には上記した通りだそうです。
私のように『おいしくない』ではなく体質的にまったく受けつけないという人は受容体が亢進してしまっている状態なのでしょうか。それともエンドルフィンか何かが不足しているのでしょうか。
よくわかりませんが、辛味が体質的に苦手な人が、慣れや訓練で辛い料理が食べられるようになるといったようなことはどうやらあまり期待できない模様です。調べているとダントツで一番多かったのが『カレーに牛乳入れたらマイルドになりますよ』でしたが、本当に辛味が苦手な人にとってそれはただの『牛乳が入っている辛い食べ物』でしかありません。それでしたら牛乳を普通にコップで飲みたいです。
もともとは私もカレーが大好きでしたから、いまでも定期的に食べたくなります。今も記事を書いてたら無性にカレーが食べたくなってきました。
辛いものが食べられるようになる魔法のような薬、ありませんか…?
***編集後記***
今朝は早起きしたら菊池雄星投手の2安打完封ピッチングが見れました。
最近MLB勢が少し元気がないように見えるので頑張って欲しいですね。