細川会計事務所の中の人のブログ

令和元年11月、千葉市内で独立開業した30代税理士のブログです。

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なぜ中小企業の多くはいまだに履歴書を手書きで書かせるのか

僕が新卒で就職活動をしていた2005~2006年あたりの時点では、まだ上場企業でもエントリーシートなどとあわせて履歴書は手書きのものを要求されるケースが多かったように思います。

しかし今では多くの大企業の採用エントリーはWeb内で完結してしまうそうで、ESや履歴書はオンライン上で入力しそのまま送信ボタンを押しておしまいです。本当にいい世の中になりました(笑)

 

履歴書書くのって大変ですよね。

新卒の場合ひとりあたり20社30社のエントリーは当たり前で、中には100社(!)応募しましたなんて方もいたりします。

もちろん事情はそれぞれで、「無い内定」でやむを得ずという方もいれば、後悔のないようたくさんの企業の中から選別をしている方もいるでしょう。

手書きの履歴書1枚書くのでもひーひー言っていた自分からすれば、そのバイタリティーは本当にすごいなと思ってしまいます。

単純に記入の手間がつらいとかミスが許されないからとかではなく(もちろんそれもありますが笑)、履歴書やESを書くという行為の中には自分自身と向き合うという大業な作業が含まれており、その作業をひたすら繰り返すことに対する精神的負荷が、私のような根が馬鹿真面目な人間にとってあまり馬鹿にならなかったりするのです(笑)

 

いまだ根強い「履歴書は手書き」信仰

さて、リクナビさんやマイナビさんなどを利用し新卒の採用活動されているような中~大企業の多くについては上記した通り、すでに応募者を手書き履歴書の呪縛(笑)から解き放つことを決めています。

しかし一方中小企業ではいまだに手書きの履歴書が主流であり、それどころか手書きしか受けつけませんとしているところが大勢を占めているというのが実状です。

理由としてよく挙げられるのは

 

・文字に人間性や仕事の出来不出来が表れるから

・手書きするという手間で気持ちを見せてほしいから

 

このあたりでしょうか。

 

あくまで僕の経験と体感でしかないのですが、自分がこれまで出会った人をそれぞれ「仕事ができる順」「尊敬できる順」あたりに並べてみた際に、それがイコール「文字がうまい順」になっているようにはとても思えません。解読に根気を要するようなひどく雑な文字を書く人間が良い仕事をする場面も数多く見ています。

人を見るプロであるはずの経営者がそういった事象を見ていないはずはないと思うのですが、それでもなお「履歴書は手書きするべき」という信仰は根強く残り消えません。

 

ちなみに僕のこれまでの同僚の中でぶっちぎりで一番のわがままさんで超がつくトラブルメーカーだったあの方は、それはもうひどく美しく丁寧な文字を書く人でした…。

 

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人事戦略上の打ち手としての「パソコン入力OK!」

かつて担当していた会社の非常に仲のいい社長さんは、採用のたびに「どれがいい?」なんていいながら僕に履歴書をみせてくれました(面接にも立ち会ったことがあります笑)が、僭越ながら一度その社長さんに「履歴書手書きじゃなくてもいいんじゃないですか?」と言ってみたことがあります。

するとその社長さんは「それもそうだな!時代遅れだよな」なんて笑いながらその場で手書き履歴書オンリーの採用からの撤退を決めました。

その社長さんの顔を思い出しながら、今この記事を書いています。

 

中小企業の場合、大企業のように採用プロセスの過程で何度も何度も異なる目で面接を行うことが困難なため、少しでも多くの情報を欲する気持ちは本当によくわかります。

同じ条件の応募者で迷っているときに、より丁寧な文字を書く人を選んでしまう気持ちもわかります。

字をきれいに書く、というスキルはもちろんある場面では十分に重宝されるべきです。

 

しかし、若く優秀な人は手書きの履歴書しか受けつけないような「古い」会社を敬遠します。彼ら彼女らはその「古さ」から入社後を見据えた上でそう判断しています。

終わりの見えない超売り手市場で慢性的な人手不足が続く中、あえて自ら優良な人材とめぐり合うための間口を狭める必要はない気がするのです。

 

 むしろかえって周りがこのような状態だからこそ、求人欄の端っこに「履歴書、PC入力可」とひと言添えるだけで他社との差別化が図れるのであれば、これほど手軽で効果的な人材獲得戦略上の打ち手はないのではないでしょうか。

 

ただしワンクリックで履歴書のひな形がダウンロードできてしまうこのご時世、逆に「パソコンスキルの有無の確認」あたりを理由にPC入力の履歴書というだけで過度に重んじるのはやりすぎで、あまり意味のないことのように思います。

どちらも一長一短です。

 

文字を見たい、たくさん知りたいという気持ちを満たすことよりも、無駄を省きひとりでも多くの応募者を集め、直接目を見て語らう機会をつくり出すほうが経営戦略上どうみても優位でしょうし、企業にとってずっと良い結果が待っているような気がしてなりません。

 たったひとつの素敵な出会いが、会社の未来を左右しかねませんから。

 

それでももし、どうしても我慢できないということでしたら、間をとってお名前だけ手書きで…なんていうのはいかがでしょうか?だめですか(笑)

 

 

***編集後記***

ブログのヘッダーかえました。

本当は開業まで前の仮の姿で行こうと思っていたのですが、あまりに見た目が貧相だったので…(笑)

今後はtwitterやfacebookとの連携も考えています。